素地に施した化粧土がはがれて素地土が露出している。
欠点の外観上の特徴
検査・試験方法
目視試験。熱膨張試験。
欠点の原因
化粧土と素地土が密着していなかった。
化粧土が濃すぎた。
化粧する面積が大きすぎる。
欠点の防止対策
粘土の一部をカオリンやシャモットに置き換える。化粧土の乾燥収縮が大きいと乾燥時の変形が大きく、素地との隙間ができる。吸水の大きい原料が多いほど乾燥時の収縮が大きいので、粘土をほかの原料に置き換える。
化粧土を薄くする。浸し掛けする場合では、化粧土が濃いと化粧土の層が厚くなり、乾燥や焼成で化粧土が大きく変形するのではがれやすい。化粧土を薄く調整するか、刷毛塗りする。
化粧する面積を小さくする。化粧した面積が大きいほど焼成時の変形が大きいのではがれやすい。
その他
化粧土と素地土は基本的に違う性質の土なので、装飾効果が大きいが密着性は必ずしも良くない。