施釉時の釉層が薄い。
欠点の外観上の特徴
検査・試験方法
目視観察。
欠点の原因
釉の濃さが薄すぎる。
素焼き温度が高すぎる。
釉の粘り不足。
浸し掛けの時間が短すぎるか長すぎる。
二度掛け、重ね掛けで前に施釉した釉が乾いていない。
釉を調合してから施釉するまでの間に成分が沈殿した。
欠点の防止対策
釉を濃くする。
素焼き温度を下げる。素焼きで焼き締まりすぎると吸水率が小さくなり、釉が素地に付着しにくい。
釉の粘りを増やすために釉の調合に粘土分を増やすか、CMCのような糊剤を増やす。 一回の施釉時間は一定にする。釉の厚みはある一定時間までは浸し掛け時間に比例するが、時間が長くなると逆に薄くなる。
釉を溜めるタンクや桶は常に撹拌しておくか、撹拌直後に施釉する。
その他
釉調に表情のある釉は釉層を厚くすることが多いが、施釉時で2mm程度以上の厚さに施釉すると欠点が多くなる。