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09 釉薬(5)釉層が厚くならない

欠点の外観上の特徴

施釉時の釉層が薄い。

検査・試験方法

目視観察。

欠点の原因

釉の濃さが薄すぎる。

素焼き温度が高すぎる。

釉の粘り不足。

浸し掛けの時間が短すぎるか長すぎる。

二度掛け、重ね掛けで前に施釉した釉が乾いていない。

釉を調合してから施釉するまでの間に成分が沈殿した。

欠点の防止対策

釉を濃くする。

素焼き温度を下げる。素焼きで焼き締まりすぎると吸水率が小さくなり、釉が素地に付着しにくい。

釉の粘りを増やすために釉の調合に粘土分を増やすか、CMCのような糊剤を増やす。 一回の施釉時間は一定にする。釉の厚みはある一定時間までは浸し掛け時間に比例するが、時間が長くなると逆に薄くなる。

釉を溜めるタンクや桶は常に撹拌しておくか、撹拌直後に施釉する。

その他

釉調に表情のある釉は釉層を厚くすることが多いが、施釉時で2mm程度以上の厚さに施釉すると欠点が多くなる。

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