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j33 ぶく(4)あぶり不足によるぶく

欠点の外観上の特徴

陶磁器の釉面や素地面に発生する膨れ。

検査・試験方法

目視検査

欠点の原因

釉薬が溶けた後に素地に含まれていた有機物が燃えて発生したガスの抜けた跡が素地や釉表面に孔や膨れとなって残った。素地中の有機物は200℃から500℃で燃焼して二酸化炭素と水蒸気になるが、この温度帯で十分に酸素が供給されないと酸化されにくい素地中心部分に炭素が残り、800℃から900℃でガス化する。釉薬の組成によってはすでに溶融しており、ガスが自由に抜けることができないので素地や釉薬を内側から押し上げて欠点を生じる。

欠点の防止対策

200℃から500℃までを1時間に80℃から100℃の昇温速度でゆっくりと昇温し、素地の中心部まで十分に酸化させる。900℃までは1時間あたり120℃程度かそれ以下の昇温速度で加熱する。

あぶりは十分に空気を入れて酸化雰囲気になるようにする。

その他

容積の大きい窯ほど低温をゆっくり昇温させる。200℃から300℃を急いで昇温させると水蒸気爆発を起こしたり、釉表面にぶくやピンホールが生じやすい。

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